50代を迎えると、家庭環境がそれまでとは変わる出来事が増えていきます。
- こどもの巣立ち
- 親の介護
- 職場環境
- 体力の衰え
特に子育てをしている夫婦にとってはどうしても家事は妻中心になってしまいますよね?
ところが50代を迎えて、それまで大きな変化のなかった家庭環境が変わると、夫婦共々家事に対する思いにも変化が現れます。
- こどものためなら張り切ってやれるんだけど……
- 子育ては一息ついたけど家事はまったく変化なし!
- 親の面倒も見なくてはならないし、今までより忙しいわ
世の妻たちにはこんな気持ちも出始めるのではないでしょうか?
その一方で夫は、ずっと頼りっぱなしだったから少し家事こなしていこうか。
家のことももっとわかっておかないと、先々困ることになるかも….
そんな気持ちも芽生え始める頃ではないでしょうか?
もちろん純粋に妻の負担を減らしてあげようとの心遣いもあるでしょう。
そんな50代の家事事情と夫の気持ちについて書いてみました。ご夫婦どちらにも読んでもらえたらな、と思います!
50代夫婦の家事分担どうしてますか?
家事の4本柱は「料理」「買い物」「掃除」「洗濯」です。
50代夫婦の理想の家事分担は50:50
子供たちが独立して二人暮らしに戻った夫婦にとっては、それらの家事の分担比率が変わってくることが多いかと思います。
なぜならば、それまでは子供を含めた家族全員のためだった家事が、「パートナーのため」という色合いが濃くなってくるからです。
2人で暮らしているのにどちらか一方だけがせっせとこなしているのでは、負担の多い方には不満が溜まっていくことは目に見えていますよね?
理想は半々よね!
ましてや共働き夫婦ならば、これが本音ではないでしょうか?
とはいえ、現在の50代は、「男は仕事」「女は家を守る」という価値観が多数派の中で子供時代を過ごした世代です。家事に対しては、【女性の仕事】と潜在的に刷り込まれている男性が多いでしょう。
ですが、夫が積極的に家事に関わるほど妻の満足度はあがります。夫婦円満のためにも少しずつ増やしたいですよね!
そして、夫の家事分担はパートナーのため、夫婦円満のためでもありますが、自分自身のためでもあります。50代になると夫婦がそろって、それまでのように健康ですごせなくなることもあるかもしれません。家事のスキルなしに妻に万が一のことがあったら…….
ま、でも食事は近くにコンビニがあるから大丈夫でしょ!
食事・買い物はコンビニがあれば、と思っていてもメインがコンビニ食では心が荒みますよ。コンビニを経営していた私たち夫婦は、奥様に先立たれて体も心も健康を害していったご年配のお客様を何人も見ています。
掃除や洗濯は自分がやるしかないですしね。
ですので、定年退職したらやっていこうではなく、50代の今から少しずつ家事スキルをあげていきましょう!
50代男性が興味のある家事は?
下の表は楽天インサイトが行なった【50代・60代の男性のライフスタイルに関する調査】での「家事における興味」についてのデータです。
この表から50代・60代男性は料理・買い物には6割以上が興味があり、反対に掃除・洗濯には6割以上が興味がないことがわかります。
夫婦で相談してしっかり分担を決めるもよし、なんとなく流れで分けていくもよし、ルールは夫婦ごとで正解はありません。とりあえず自分の興味のあるところから分担していけばいいのでは?
我が家の家事分担
我が家の家事分担を披露します
ここで私たち夫婦の4大家事分担の割合です!
- 料理 夫8割・妻2割
- 買い物 夫5割・妻5割
- 掃除 夫1割・妻9割
- 洗濯 夫3割・妻7割
こんな感じでしょうか。
料理
料理に関して夫が8割になったのには理由があります。もともと夫婦でコンビニ経営でした。朝早くから出勤するパターンと午後からのパターンを2人で分けて勤務をしていました。朝早く出勤した方が、早く帰って夕飯の支度をするという習慣でした。
その頃は子供たちもいたのですが、子供たちが独立しコンビニもやめてから、夫婦それぞれ別の仕事を始めました。私は定時上がりの仕事ですが、妻は休みも不定期で、朝はゆっくりですが帰宅は私よりも遅い仕事です。
必然的に早く帰る私の夕食当番が多くなりました。もともと半々くらいで夕食は作っていましたし、コンビニ経営時代よりも時間的余裕ができたので負担感もなくやっています。そもそも料理は好きでしたしね。
朝食に関してはもともとそれぞれ好きなものを自分で作るスタイルでしたし、昼食は外なので考えるのは夕食だけです。負担感を感じないのは、妻が私の料理に注文をつけないことがとても大きいかもしれません。
買い物
買い物は2人で行ける日にまとめ買いをして、あとはそれぞれが行ける時に足りないものを補充するやり方です。一緒に行ける時は良いのですが、別々に買い物をする時は買わなければいけないものを共有しなければなりませんよね。これには携帯のアプリが便利です。次の項でくわしく!
掃除
私の分担が1割なのは、私が掃除嫌いというよりは妻が掃除好き。それと私があまり気にしないタイプだから。もともと妻は掃除機よりほうきが好きだったりと、やり方にギャップを感じていたのもあるかもしれません。
ある調査によると妻が夫にしてほしい家事は1位風呂掃除、2位ゴミ出し、3位トイレ掃除だそうです。風呂掃除は半々くらいですが、他は妻まかせかなぁ。トイレ掃除に力をいれましょうか。
洗濯
洗濯に関しても出勤時間が遅い妻の方が必然的に多くなります。が、私も洗濯は好きなので積極的にするほうです。干し方やたたみ方は全面的に妻のやり方にあわせています。女性の方がやはり上手じゃないですか?特にたたみ方は。
我が家は話し合って決めた分担ではなく、自然とそうなったのですが、今のところ問題はないように感じています。夫婦そろって、「こうでなければいけない」と考えるタイプでもなく、いい加減なところが功を奏しているのだと思われます。
また、お互いに相手の家事に対して注文をつけないのもいいのかもしれません。60〜70点であればいいのではないでしょうか?自分の尺度にこだわると、どちらも我慢できなくなってしまうので。
家事分担役に立ったアプリ
夫婦で共有できて家事に役立つアプリが色々あります。
我が家夫婦が重宝しているアプリはこの二つ。
- Time Tree
- iPhone標準装備のメモ
家事に限らず、家族で生活を送るのに、それぞれの情報共有って大切ですよね?
なかでもスケジュールの共有は必須ではないですか?誰が今日は家にいて、帰ってくるのは何時頃で、次の週末は誰がいなくて……など、かつてはリビングのカレンダーにそれぞれが書き込んでいた時代に育ってきました。
我が家では子供たちがいた頃から家族全員で「Time tree」というスケジュール共有アプリを使っています。カレンダーをいくつも作成できるので家族用以外に自分のスケジュール管理にもこれひとつで済んでしまいます。共有している人の書き込みの通知設定などもできるので、急な変更などの把握もしやすいです。
それともうひとつ便利なのは、iPhoneにデフォルトで入っている「メモ」アプリです。iPhoneを使っているという前提ですが、このメモも共有ができます。我が家ではこのメモで買い物リストを共有することで、買い忘れや無駄な買い物の重複を防いでいます。
特に便利なのが買い物リストをチェックリスト化出来ることです。マニュアルには「TO DO」と書かれていますが、リストにしてある品物を買った時にチェックを入れると、一目瞭然なので重複買いを防ぐことができます。
これはホント重宝しているので、iPhoneの方は是非!
APPLEサポートメモ使い方:https://support.apple.com/ja-jp/HT205773
その他家計簿アプリや家事アプリなど夫婦で共有するためのアプリは色々あるので、自分達に合うアプリが見つかれば、きっと家事分担にも役に立ちますよ!
家事に対する50代夫の本音
家事に積極的になる夫の本音は妻への感謝の気持ちです。
夫の家事に対する世の妻の意見として
- 気分次第でやったりやらなかったり
- やりたい家事しかしない
- どれも中途半端
このような意見を耳にします。
まあ、多少思い当たるところはあります(汗)
一人暮らし経験があればまだしも、実家暮らしからそのまま結婚した夫だと、家事をしないまま50代になってしまう場合があります。
でもどうか家事に目を向け始めた夫に対しては広いココロで接してほしい!
家事ってやはりそれなりにスキルが必要です。合理的に、きれいに、手早くこなすには経験がものをいいます。どうか夫の家事に、
- 文句をつけたり、注文をつけたりはしないで
- 自分のやり方を押し付けないで
そしてこれ、
それ手伝おうか?
は?手伝う?
結局本心は私の仕事って思ってるってことだよね?
そんな揚げ足を取らないで。
確かに夫は自分ごととは思っていないのかもしれないけれど、やろうとするその気持ちを汲んでほしいです。「なにか力になりたい」気持ちの表れなのですから。
男性側としては「手伝う」ではなく、
俺がやろうか?
うん、お願い(^^)
これが理想的です。
あと抵抗があるかもしれませんが、女性側から
ねぇ、ちょっと手伝って
これは有効です!
前述と矛盾がありますが、ほとんどの男は頼られると意気に感じます。やってほしいことがあるときには、いい言葉ではないでしょうか?少なくとも私はホイホイやりますね。
結局、スキルの有無とか、潜在意識などは置いておいて、夫が家事に意識を向けることは妻への感謝の気持ちの表れです!
もちろん、もちろん家事は男女関係なく生活上の必須項目であることはわかっています。
でもおそらく今50代で、結婚したのが数十年前のペアだと、初めの頃の家事は妻主体だったのではないでしょうか?
子育てが終わって、自分の時間も増えた。これからの夫婦2人の生活を考えた時に、自分も同じくらい家事を担っていこうかな?そう考える夫はかなりいるのではないかと思います。
口下手で言葉で伝えづらい感謝の気持ちを、行動で表しているのだと思ってもらえるとうれしいかな?
えー、ちゃんと言葉でも伝えてよ!
妻の本音はこれでしょうか(汗)
夫の家事貢献度があがれば比例して妻の満足度は上がります。まだまだ先のある50代。ずっと円満に暮らしていくためにも、夫婦2人の家事バランスは大切ですよね!
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