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Amazonが提供するオーディオブックサービスの『Audible』。
『Audible』とはプロの声優や俳優が書籍を朗読してくれるサービスです。
「聴く読書」とも呼ばれます。
「読書が好きなのだけどなかなか時間が取れなくて……」
そんな方には、スキマ時間を有効に利用して読書時間にできる『Audible』は画期的なサービスです。
実用書・啓発本・語学・小説などさまざまなジャンルの12万冊の本が聴き放題です。
でも小説って他人の「朗読」で楽しめるのか、ちょっと疑問があるのよね
小説好きなら少なからずそう思いますよね?
でも、安心してください。小説好きの方も「Audible」を楽しめます!
ただ、ちょっとコツがあるんです
もっと読書時間を増やしたくて『Audible』に興味はあるけど、迷ってるんだよね。
そんな方に『Audible』で小説を楽しむコツをお伝えします。
筆者は運転時間を使い毎日4〜5時間、年に70〜100冊ほどの本を「聴破」しているAudibleユーザーです
Audibleで小説を楽しむコツ
小説を楽しむコツは、あなたに合うコンテンツと出会えるようにすることです。
- 我慢して聴き続けない
- 自分に合う再生速度で聴く
- ナレーターで選ぶ
- 実本に乗り換える
我慢して聴き続けない
購入した本だと読み始めて面白くなくても、途中でやめてしまうのはもったいなくて、無理して最後まで読んでしまうことがありませんか?
Audibleなら月額¥1,500で聴き放題です。
月に二冊も聴けば元は取れると考えられます。
聴き始めて興味が持てなそうだと思うならばどんどん次の本に乗り換えましょう。それこそがサブスクの魅力です。
自分に合う再生速度で聴く
Audibleは0.5倍速〜3.5倍速まで0.1刻みで再生速度が変えられます。
通常再生はかなりゆっくりでもどかしく感じる場合も多いので、最適な速度を見つけましょう。
0.1倍速度を変えるだけでも印象が違います
再生速度が遅すぎても集中できないですし、速すぎても聞き逃しが多くなってしまいます。
あなたが1番集中できる速度を見つけるのは楽しむコツのひとつですよ
2倍速程度ならちゃんと人の声に聞こえますよ。私は通常は1.5倍速で楽しんでいます。
ナレーターで選ぶ
オーディオブックを聴いているうちにとても聴き心地の良いナレーターさんと出逢います。
声の好みは人それぞれで違いますが、あなたが気持ちよく感じるナレーターさんを見つけたなら、ナレーターさんで本を検索してみるのも良いです。
Audibleはタイトルや作者、ナレーターで本の検索が可能です。
また、全く正反対にナレーターさんで選ばない方が良い場合もあります。
私は有名俳優さんのナレーションは苦手です
なぜならば、登場人物がその俳優さんのイメージと重なってしまうからですね。もちろん聴いていても全く違和感がなくその小説世界にはまる場合もあるので、聴いてみて判断したほうがよいのですけれど…
ただ、「聴く読書」のAudibleでは誰がナレーターなのかはとても重要です。
実本の読書に乗り換える
Audibleはテキスト(文字)がありません。
参考資料としてPDFが付属している場合もありますが、大抵の人は見ないのでは?
オーディオブックは手も目も空いているために他のことに神経が行きがちでもあり、本によってはなかなか集中できなかったりします。
- 聴きなれない単語が多い
- ナレーションが聴きにくい
などの理由で聴き直してみてもしっくりこない本があります。
内容自体は面白そうだけど、聴き続けられなそうならば、実物の本に切り替えて「読む」ことで頭に入ってくることがあります。
Audibleで小説を楽しめるかはナレーターとの相性次第
小説好きがAudibleを楽しめるかの最大の条件は、ずばりナレーターが自分に合うか合わないかです。
- ナレーターの声質があなたの抱くその小説や登場人物のイメージに合っているか
- セリフのナレーションとあなたの想像する感情表現とに違和感がないか
- ナレーター本人を想像してしまわないか
本を「聴く」Audibleではあなた自身のイメージだけで小説を体験できません。
小説を「読書」するときは、あなたがその小説世界を頭の中で作りながら読みますよね?
登場人物のキャラクターや声色はあなたのイメージです。
しかし、Audibleではそこに他人(=ナレーター)の解釈が入ります。
「聴く読書」のデメリット
あなたのイメージする声や感情表現などと、ナレーターの声や解釈にズレがあると違和感を覚えます。
他人の朗読はデメリットがあります。
- この人物の声はこんな声なの?
- ここの感情はそうじゃないんじゃない?
違和感が大きくなればなるほど「聴く読書」は楽しめなくなってしまうのです。
あまりにも芝居じみたナレーションは興醒めしちゃうこともあるわ
でも、聴いているうちに慣れてきて、そんなに気にならなくなることもあるよ
進むに従いどんどん上手になるナレーターさんもいるしね
また、声に特徴のあるナレーターさんもナレーター本人を想像してしまい、集中のさまたげになります。
「聴く読書」のメリット
ところが、ナレーションが小説世界と上手くマッチした時にはAudibleの醍醐味を最も味わうことができます。
- 登場人物のセリフの読み方や声色
- 感情表現
- 場面の緊張感
それらがあなたの想像を超えて物語に彩りをあたえてくれるナレーションだと、臨場感が何倍にも高まります。
- 人物の演じ分けが絶妙なナレーター
- 異性のセリフにも違和感を与えないナレーター
- 方言が完璧なナレーター
- 人物のイメージに完璧な声色
- 場面にあった感情表現ができるナレーター
そのような人の朗読だと、良質な映画を観ているようにその世界に没入することができます。
「読書」の没入感とは一味ちがった快感ですよ
小説の中にはあまり感情表現を入れずに朗読したほうが良い本もあります。
そのような本を淡々と抑えた読み方をされるナレーターさんもいます。小説世界を理解されているんだな、と思わされる話者さん。
そんな方のナレーションもまた雰囲気を高めてくれて心地よかったりします。
ナレーションが効果的に作用した時はとてもメリットが大きいです。
Audibleは楽しい
Audibleは読書好きの誰にでも合うものではないかもしれません。
小説は自分の好きなように自分のペースで自分の想像で楽しみたい。
私もそうでした
オーディオブックは、スキマ時間を利用できるので、普段はあまり手に取らない啓発本や実用書を目的に2年ほど前から利用を始めました。
しかし、「小説を聴く」楽しみを覚えてからはAudibleでもすっかり小説派になりました。今では読むより聴くほうが多くなっています。
ただ、やはり「聴く読書」は「読む読書」とは違うものだと感じます。
Audibleで聴いてから、同じ小説を本でも楽しもうと思っているものもあります。
Audibleはあくまで「新しい読書のカタチ」ですね
未体験の方は無料体験をおすすめします。あなたの読書観も変化があるかもしれませんよ。
最後に2022年の視聴ランキングTOP100がAudible上で発表されているので10位までをご紹介します。総合ランキングなので小説以外も入っています。
1位の本は私も絶賛おすすめです。「Audibleで小説を楽しむ」のにはサイコーでした!
2022年AudibleTop10
2022年1月1日から2022年11月18日までのデータに基づくランキングです。
1位:同志少女よ、敵を撃て
著者:逢坂冬馬
ナレーター:青木瑠璃子
15時間34分
独ソ戦が激化する1942年、モスクワ近郊の農村に暮らす少女セラフィマの日常は、突如として奪われた。
本の内容は考えてさせられるものが沢山あり、一度は読んだ方がいい書物です。
引用元:Audibleレビュー
そして、ナレーションが素晴らしいです。
一気に物語に引き込まれます。
2位:ハヤブサ消防団
著者:池井戸潤
ナレーター:杉山怜央
15時間51分
東京から父の郷里・ハヤブサ地区に移住した売れない作家の三馬太郎。 田舎暮らしを楽しむはずが、地元の消防団入りした彼を待ち受けていたのは連続放火事件だった。
自然豊かなハヤブサの風景の描画は素晴らしいことはいうまでもないが、その描画を杉山さんのナレーションで聴くと、肌で感じる温度や、香りなんかまで感じ取れるような気がして、思わず目を閉じて聴き入ってしまいました。
引用元:Audibleレビュー
また登場人物ごとのナレーションの違いがとても良く、宮原のごっつさ、ケンスケの眼光、カンスケの人懐っこさまで、ままで楽しめました。
作品そのものは、平均点でしたが、初めてのAudible体験にはとてもよい作品でした。
3位:火車
著者:宮部みゆき
ナレーター:三浦友和
15時間35分
休職中の刑事、本間俊介は遠縁の男性に頼まれて彼の婚約者、関根彰子の行方を捜すことになった。
ストーリーが素晴らしいのはもちろんだが、三浦友和さんの朗読がとても心地よく、これまで聞いたオーディオブックの中でも最高でした。
引用元:Audibleレビュー
4位:サピエンス全史 上 文明の構造と人類の幸福
著者:ユヴァル・ノア・ハラリ、柴田裕之
ナレーター:和村康市
11時間8分
国家、貨幣、企業……虚構が他人との協力を可能にし、文明をもたらした! ではその文明は人類を幸福にしたのだろうか? 現代世界を鋭くえぐる、50カ国以上で刊行の世界的ベストセラー!
良い声で最初はよかったのですが、テンポかわらず単調なので頭に入ってこなくなります。他のオーディオブックと違い集中しないといけない感じです。ながらは難しいです。おかげで3周目です。というか本買いました。
引用元;Audibleレビュー
こういう本でナレーションは難しいですよね。音声でも楽しめて良かったです。
5位:1%の努力(※この本は現在聴き放題の対象外です)
著者:ひろゆき
ナレーター:川勝亮太郎
5時間38分
「謎の生い立ち」に焦点を合わせ、人生において「どこ」が頑張りどころだったのか、ターニングポイントでどんな判断をしてきたのか。その「考え方の考え方」の部分を掘り下げる。
ひろゆき氏の人生哲学がよく分かる本だと思う。ただし、本人も述べてるいる通り、成功には運の要素が大きく関わってくるのでそのまま真似して即効果が出てくるというような類の本ではない。こういう考え方もあるのだなと関心させられるエピソードはいくつかあった。ナレーションがやたらに遅いと思う。1.5倍速くらいで聞かないと逆に聞きづらい。
引用元:Audibleレビュー
6位:ジェームス・クリアー式複利で伸びる1つの習慣
著者:ジェームズ・クリアー
ナレーター:佐々木健
9時間18分
良い習慣を身につけるのに唯一の方法などないが、著者の知っている最善の方法を紹介する。
どこかで聞いたことがあるような、普段だれもが個人的な工夫として断片的にやってるかもなこと、だけどそれをもう一度体系的に認識できる本なのかなーと思いました。
引用元:Audibleレビュー
たんたんとしたナレーションも個人的には気にいってます。個人的に、Audibleで聞いた中でもかなりのお気に入りの本です。
7位:ねじまき鳥クロニクル第1部泥棒かささぎ編
著者:村上春樹
ナレーター:藤木直人
11時間23分
「人が死ぬのって、素敵よね」彼女は僕のすぐ耳もとでしゃべっていたので、その言葉はあたたかい湿った息と一緒に僕の体内にそっともぐりこんできた。
村上春樹の小説は短編だけ読んでいて、長編はエネルギー的に無理だと諦めていたところオーディブルで聴けると知り、聴き始めました。
引用元:Audibleレビュー
藤木さんのナレーションが初めは馴染めず、2、3話聴いたあと1ヶ月くらいお休みしていたのですが、やはりその先が気になって再度聴き始めました。
ストーリーが進んでいくと面白く、藤木さんの癖も気にならなくなり、最終的には藤木さんのナレーションはとても上手だという結論に達しました。第3巻まで聴けて良かったです。
8位:GIVE & TAKE 「与える人」こそ成功する時代
著者:アダム・グラント、楠木建
ナレーター:中村友紀
13時間39分
全米トップ・ビジネススクール「ウォートン校」の史上最年少終身教授でもあり、気鋭の組織心理学者が教えるビジネスの成功の秘訣。
何となく感じていた”良い人”,”嫌な人”がキレイに整理された感じがしてすっきりしました。
引用元:Audibleレビュー
また、GIVERの中にも成功するタイプ、失敗するタイプがいることや、TAKERに利用されないための戦略、事例や研究調査など、抽象論から一歩踏み込んだ具体的な話があるのも実利的でよかったです。
9位:六人の嘘つきな大学生
著者:浅倉秋成
ナレーター:木村良平
9時間46分
ここにいる六人全員、とんでもないクズだった。
『教室が、ひとりになるまで』でミステリ界の話題をさらった浅倉秋成が仕掛ける、究極の心理戦。
他の方たちも指摘されているように息継ぎの音があまりにもうるさいです。ストーリーが面白いので最後まで我慢して聴いたけど、集中できませんでした。息継ぎの音を消すか録音し直して欲しい… プロとは思えない。
引用元:Audibleレビュー
10位:【上巻】犯罪者 上
著者:太田愛
ナレーター:青木崇
18時間24分
白昼の駅前広場で4人が刺殺される通り魔事件が発生。犯人は逮捕されたが、ただひとり助かった青年・修司は搬送先の病院で奇妙な男から「逃げろ。あと10日生き延びれば助かる」と警告される。
ストーリーが重厚で、前半でこれでもかというくらい謎がまかれ、それを追っていく様がサスペンスフルに描かれていた。上巻で見えてきた部分もあるけれど、謎も残されたままなので、続きが気になる。ナレーションは、渋い男性キャラ、刑事なんかは特に合っているけれど、地の文やおじさんキャラ以外も、すっと入ってくる感じに読まれていて聞き取りやすかった。クセもないので、朗読としてとても良いと思った。
引用元:Audibleレビュー
最後までご覧いただきありがとうございます。楽しい読書ライフを送りましょう。
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