委託ドライバー【月収〇〇万円】のウソ!大切なのは経費総額!

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委託ドライバーに興味を持たれている方はネットで求人を検索されると思います。

ネットには「軽貨物ドライバー募集!月収100万円も可能!」

などの募集文を見かけますよね?

そんなに稼げるの?

釣り広告でしょ?

と疑問をもたれるのも、もっともです。

結論をいえば確かに可能な数字ではあります。

ですが、委託ドライバーにおける『月収』のウソを理解しないと、あなたの計画は大きく崩れてしまします。サラリーマンでの『月収』と委託ドライバーの『月収』には大きな違いがあります。

そこで、委託ドライバーとして働く筆者が委託ドライバーの『月収』の考え方についての記事を書きました。

考えなければいけないのは経費総額です!

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委託ドライバーの収入

委託ドライバーは個人事業主なので、委託ドライバーが運送会社や委託斡旋会社から手にする代金は「給与」ではなく「委託料」であり「売上」です。

サラリーマンと委託ドライバーの「月収」の違い

サラリーマンの月収は給与明細に書かれている額です。

サラリーマンの月収=手取り金額+天引きの社会保険料、税金

一方、委託ドライバーの委託料は

委託ドライバー委託料(売上)=手取り金額+自分で払う社会保険料、税金+事業経費

委託料(売上)である「月収」には経費が含まれています。言葉として間違いではないのですが、求人欄を見始めた時は理解していない場合がほとんどなのではないでしょうか?

はい、私もその1人でした。

少し調べるうちに、経費が自分持ちであることはわかりました。しかし、実際に仕事を始めてみないと正確にどれくらいかかるものなのかはわかりません。

オクチャン
オクチャン

正直言って甘くみておりました(^^;;

ですので、これから委託ドライバー業に参入しようとお考えの方に、できるだけ具体的な「月収」額の計算シミュレーションをお伝えします!

委託ドライバーの月収

委託ドライバーの仕事は大別すると、宅配業務と企業間の定期配送(ルート便)に分かれます。

それぞれのシミュレーションです。数値は平均とされ、かつわかりやすい値にしてあります。

【宅配の場合】
1個150円の商品を1日100個配送するパターンで考えます。
150円x100個=15,000円(1日の売上)
25日稼働すると
15,000円x 25日=375,000円(1ヶ月の売上)

【ルート配送の場合】
1日の委託料が15,000円で25日稼働すると
15,000円x 25日=375,000円(1ヶ月の売上)

考えやすいように宅配もルート配送も同じ額にしてあります。契約の会社により1個単価、1日単価、稼働日は変動します。あくまでシミュレーションとして考えてください。

この375,000円が「月収」として求人欄に書かれています。

では「月収100万円」を稼ぐために逆算してみましょう。25日の稼働で1日40,000円の売り上げがあれば月収100万円に届きます。1個150円の配達だと1日267個以上の配達が必要です。267個の配達は現実的な数字とは言えません。

オクチャン
オクチャン

宅配の平均的な1日の配達個数は100〜120程度といわれます

しかし、1個の配送単価が200円とすると1日200個の配達で40,000円です。この数値ならば、「可能」といえるギリギリかもしれません。一方、ルート配送で1日の委託料が40,000円はありえません。

宅配便で繁忙期に長時間休みなく働くことで、1日100万円の「月収」は達成できる可能性はあるのかもしれません。ただし、あくまで売上額であることを認識してください。経費込みの金額です。

話を戻しましょう。委託ドライバーは個人事業主なので、シミュレーションの375,000円から社会保険料、税金、経費をまかなわなければいけません。

次は委託ドライバーの経費はどれだけかかるのか考えます。

委託ドライバーの経費

委託ドライバーとして委託料=売上から引かれるものは社会保険料、税金、経費です。社会保険料、税金はどのような仕事でも引かれるものなので、ここでは委託ドライバー独自の「経費」だけを考えます。

ランニングコスト

委託ドライバーの経費
  • ガソリン代
  • 自動車税
  • 自動車保険
  • 車両関連費
  • 駐車場代
  • 事務用品・備品
  • 契約会社のロイヤリティ
  • 車のローン、リース代

それぞれ具体的に見てみましょう!

【ガソリン代】
1日の走行を100kmとしてみます。燃費は13〜15km/ℓ(実際に私が2年間走った値)です。平均して14km/ℓとすると、1日のガソリン使用量は7.14ℓ。ガソリン1ℓ=160円とすると1日のガソリン代は7.14×160円=1,142円。25日稼働で25日x1,142円=28,550円/月です。

【自動車税】
事業用軽貨物(黒ナンバー)の年間の自動車税は3,800円。317円/月です。

【自動車保険】
黒ナンバーの自動車保険は高額です。私は初年度で車両保険をつけないで13,310円/月でした。保険会社による違いはありますが、大きくは変わりません。等級が上がるごとに安くなりますので、わかりやすく10,000円/月で考えましょう。

【車両関連費】
オイル交換、タイヤ、車検、修繕費など。3ヶ月ごとのオイル交換で5,000円。1,666円/月。スタッドレスもあわせてタイヤ費用は2年間で30,000円とします。1,250円/月。車検総額2年ごと6〜7万円。約3,000円/月。修繕費はケースバイケースなので、車両関連費はまとめて6,000円/月とします。

【駐車場代】
地域によってだいぶ差が出ます。自宅に置ける方は費用なしですしね。ここでは10,000/月にします。

【事務用品・備品】
文具、台車、作業着など。これは初めに揃えてしまえば月々はかかりません。

【ロイヤリティ】
紹介会社・斡旋会社との契約では契約料(入会金)がかかるところもあります。日々の委託料から手数料が取られる場合もあります。仮に手数料が10%とすると、シミュレーションの月額に当てはめると37,500円/月となります。

ただ、契約会社によってかなり差が出ますので、ほとんどかからない場合もありますし、べつの形でとられる場合もあります。

【車のローン・リース代】
これもケースごとに違いがあります。ざっくり10,000〜20,000円/月とします。

ここまで、ロイヤリティとローン代以外で具体的な月額を出したものの合計は54,867円です。余裕を持って60,000円/月ロイヤリティやローン代が発生すれば約100,000円/月の経費です。

オクチャン
オクチャン

とすると、シミュレーションから考えると、月25日働いて月収300,000円を割ってしまうということか……..

さらにここから、社会保険費や市民税や所得税などの税金を払った残りが「手取り額」です。

初期費用

経費の中で事務用品や備品代は月々かかるものではないので初期費用と考えていいものです。

車の業務用登録(黒ナンバーの取得)は陸運局での手続きが必要ですが、費用は2,000円ほどしかかかりません。

また、契約会社によっては契約料、入会金、フランチャイズ料など業務を始める時にだけかかる初期費用が必要な場合もああります。

しかし、委託ドライバーの初期費用で最大のものは車両費です。車がなければ開業できません。

幸い、中古車市場には軽貨物用の軽バンはあふれています。ただ、初期費用を抑えるために安さで選んで結局修繕費用がかさんでは元も子もありません。走行距離も短く、程度の良い車両を探すべきです。

そして、できれば現金で購入するのがベストです。ランニングコストを抑えるのは商売の鉄則です。月々の手取り額に反映しますので、開業費用と考えて、用意できるかたはがんばって現金購入した方が良いです。

月々の収入が少しでも多い方が気分は軽いですよ。

どうしても車両の購入が厳しければリースという方法もあります。

初めての配送ドライバーでも安心!審査承認率98%のリースが保険料込みで最安級!

オクチャン
オクチャン

ちなみにルートドライバーはカーナビはなくても良いですよ!
スマホの地図アプリで十分です。すぐにナビなしで走れるようになります!

オススメはiOSで元から入っている地図。google mapより断然使いやすいです。

  • 理由1:【信号機の表示】“信号を通過して、次の信号で右折”などの案内は間違いがありません。ちなみにgoogleは信号機の表示はありません。曲がる時の目標がなくて曲がり損ねたりします。
  • 理由2:【リルート検索の速さ】工事中で指示ルートなどが通れず、ルートを外れた時のリルート表示が早い。googleはちょっと時間がかかるので余計な回り道をしなければならないことがある。
  • 理由3:【色分けがはっきり】走行ルートが一目瞭然。googleは走行ルート以外も色がついていたりで見分けがつかない時あり。

iPhone利用の方は試してみてくださいね。

月収100万円のウソ

さて、ここまででなんとなく委託ドライバーの収入についてイメージはできたのではないかと思います。

委託ドライバーの「月収」とは正確に言えば売上であり、そこから必要経費を除いたものが「本来の月収」です。仮に死に物狂いでがんばって売り上げが100万円に届いたとして、そこには多額の経費がかかります。

100万円売り上げるためにはかなりの距離を走る必要があります。ガソリン代は加速度的にかかります。たくさん走ればタイヤも減ります。車の傷みも早いです。車両関連費もうんと増えます。経費だけで30万、40万とかかってしまうでしょう。

もちろん、荷物を運べば運ぶほど収入が増えるのが委託ドライバーの魅力でもあります。ただ、100万円を目指すような働き方が続けられる業務ではありません。

しっかり休みを取って、体に無理のない働き方をするならば年収300万〜400万と考えるのが妥当な職業です。

オクチャン
オクチャン

要は自分がどういう働き方をしたいか、を考えるのが大切なんじゃないかな

まとめ

さて、ここまで委託ドライバーの収入にスポットをあてて考えてきました。参考いただけることがあれば嬉しいです。

委託ドライバーの「月収」とは経費を含めた金額であり、個人事業主としての事業所得=売り上げです。経費額を抜いた金額が、サラリーマンと同じ意味での月収です。

求人に謳われている「月収〇〇万円!」をそのまま鵜呑みにすると生活設計が大きく崩れることもあります。委託ドライバーの収入の仕組みは挑戦する前によく理解することをおススメします。

委託ドライバーは個人事業主でフリーランスです。宅配を頑張って高収入を目指すもよし。ルート業務で安定を求めるもよし。宅配やルート、スポット便などを上手に組み合わせながら希望の収入を目指す働き方もあるでしょう。

あなたの環境や目指す生き方で委託ドライバーという職業に向き合えばよいと思います。

最後までお読みいただきありがとうございましたm(_ _)m

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